タレントの山田まりやが19日東京都内で行われたＩＢＤのイベントに登場しました。

【以下引用】

　タレントの山田まりやさんが19日、東京都内で行われた「IBDを理解する日2014疾患啓発イベント」に、プロゴルファーの重永亜斗夢（しげなが・あとむ）さんとともに登場した。IBDは、大腸や小腸に原因不明の炎症を起こす完治の難しい炎症性腸疾患の総称で、11年前に自身もIBDに似た症状に悩んだという山田さんは、現在の病状について「元気な状態が続いています」と明かし、「（息子は）1歳と5カ月になる。公園に連れて行ったりして男の子のエネルギーを発散させています。『ママ大好き！』ってかまれたり、差し歯を折られたり、やんちゃですね」と、子育ての奮闘ぶりも語った。

　IBDは完治の難しい炎症性腸疾患である「クローン病」と「潰瘍性大腸炎」の総称。原因不明のまま、慢性的に腸の炎症が起き、血便や下痢、腹痛、発熱、嘔吐（おうと）などの症状が出る。体質も関係し、10～20代などの若い年齢で病気にかかり、長期間続くとされる。この日のイベントでは、昨年認定された「IBDを理解する日」をPRするために、専門の医師がIBDについて説明するトークショーを行った。

　山田さんは、病気の子育てへの影響について「授乳のときや寝不足が続いたときには、疲れやすくなって（病状が悪化しないか）ドキドキした。でも食事に気をつけたりで、大きく体調が崩れることはなかった」といい、「子供に（自身に）近い症状が出たらどうしよう、と思ったけれど、お陰さまで食の太い子」と母の顔で話した。また「不安を持っている方もいらっしゃると思うけれど、妊娠できないわけではない」と自身の経験も交えてアピールした。

　一方、潰瘍性大腸炎を抱えながらもツアーに参戦し続けている重永さんは「ツアーでは外食なので栄養バランスが悪い。病気のことを話しても、『なんだそれ？』と言われて理解してもらえない。もっと分かってもらえれば」と理解されにくいという病気の苦労を語ったが、「もともと胃腸が悪かったので（病気が）正直ハンディと思っていない。家族の支えがあって今がある。子供の存在もデカいです」と笑顔で語った。また、「こういう病気になっても頑張っています。応援よろしくお願いします」とIBDへの認知を呼び掛けていた。

ＩＢＤとは？

ＩＢＤとは炎症性の腸疾患のことで、潰瘍性大腸炎とクローン病のことを指していいます。

潰瘍性大腸炎（ＵＣ）…原因不明であるが大腸に慢性的に炎症が生じて潰瘍ができる病気です。潰瘍性大腸炎の病気が起こる場所は直腸を中心として大腸全体に広がることもあります。症状は血便、粘液状の便、下痢、腹痛などです。症状が良くなったり、悪くなったりを繰り返す（緩解と再燃と言います）慢性の病気です。

クローン病（ＣＤ）…原因不明で10〜20代の若年層が発症します。炎症性の病変ですが、病気の起こる場所は口から肛門までの消化管のあらゆる場所に見られます。よく病変が起こる場所は小腸、大腸です。症状としては腹痛、下痢、発熱などがあります。

潰瘍性大腸炎、クローン病ともに厚生労働省から特定疾患に指定されています。

特定疾患とは？特定疾患は原因不明の病気で治療法が確立していない難病のうち、診断基準が確立し、難治度、重症度の高い病気のことを言います。

特定疾患の患者さんは医療費が高額になるので医療保険の一部、または全額を公費で負担して、患者、家族の経済的負担の軽減をはかっています。

山田まりやはクローン病疑いと診断

山田まりやが体調の変化に気づいたのは2003年頃。東京・日比谷の『芸術座』の舞台出演中のこと。千秋楽の前日に頻回な嘔吐と下痢に見舞われフラフラになったという。高熱も出ていたそう。虫垂炎（盲腸）の疑いがあるとのことで手術をし、症状は落ち着いたものの、仕事復帰後の北海道ロケでまたも高熱と胃痛に見舞われる。主治医にクローン病の疑いがあると言われたとのことです。
発症から5年後の2008年ころに症状がおさまり、現在に至っています。