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認知症の人が「働く」デイサービス!?彼らにできることで社会参加を。東京都町田市 | 芸能文春

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認知症の人が「働く」デイサービス!?彼らにできることで社会参加を。東京都町田市

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皆さん、認知症という病気をご存知ですか?

認知症認定を受けデイサービスに通所する男性

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できないことも多いけれど、できることで社会とかかわっていこう-。認知症の人が、地域の「仕事」に携わるデイサービスがある。福祉の限られた空間で過ごすのではなく、開かれた社会の中で生きていく試みだ。認知症に関する国際会議でも、キーワードは「地域の暮らし」。関連して開かれた民間の会合では、交通や流通、金融などの取り組みを加速させようとの投げかけが行われた。(佐藤好美)

 

東京都町田市にある介護保険のデイサービス事業所「DAYS BLG!」。スタッフがホワイトボードを見せながら、利用者一人一人に、午前中に何をしたいかを聞いていた。ボードに書かれた選択肢は、(1)ホンダの洗車(5台)(2)買い物(3)調理・ぞうきん縫い・タマネギむき-の3つ。デイサービスの活動は合唱や塗り絵が多いが、ここでは、いずれも「仕事」だ。

 

「どれにする?」

 

利用者は、ほぼ全員が認知症。ホワイトボードを見せながら聞くのは、考えているうちに選択肢が分からなくなってしまうからだ。選べない利用者には、スタッフが重ねて聞いた。

 

「外で過ごす? 中で過ごす?」

 

「外かな」

 

「じゃあ、洗車にする? 買い物にする?」

 

質問を絞り込んで、選択を助ける。運営するNPO法人「町田市つながりの開」の理事長、前田隆行さんは「選択ができると、満足感につながる。人の生活には、無意識の選択がたくさんあるのに、介護を受ける立場になると、トイレも自由に行けなくなって『お任せ』の生活になる。選ぶのが困難なときは、違いの明確な選択肢や、イエス、ノーで答えられる問いにして選びやすくします」と言う。

 

「仕事」の内容はさまざま。事業所内の炊事や洗濯▽ボランティア的なもの▽地域社会での「お互いさま」的な働き方-。ただ、外の仕事を探してくるのは容易でない。ホンダのディーラーでの洗車は、前田さんが1年半かけて開拓した。この日は3人が参加。スタッフ1人が付き添った。

 

青山仁さん(53)は、並んだ車の一台一台に丁寧にクロスをかけていく。車好きだが、若年性認知症と診断されて運転をやめた。「娘から運転をやめろといわれたときは泣きそうだった。『人を殺したらどうするのっ』と言われて…。昔は車に乗って海に行ったり、山に行ったりしたよ。ナンパもしたしね。いいなあ、こんな車に乗れたら」

 

仕事を提供する側も、迷った末での決断だ。ホンダカーズ・町田東店の戸木田次人店長は「新車ですから傷ついたら、という不安はある。でも、あの世代は車が好きで、車を大切にする。任せていいのでは、となった。高齢者は世の中の活動と接点があると孤立せずに済む。働いて汗をかいて、帰っていくときに目に力があるのを見ると、良かったなあと思います。必要とされ、役に立つことは重要なのでは」と協力的だ。

 

仕事は他にも、青果商の配達の手伝い、カラオケ店の敷地の草取り、ポケットティッシュへのチラシの折り込みなどがある。できないことは多いし、やってみたら、うまくいかなかったこともある。だが、できると分かれば、わずかだが謝礼も発生する。それが達成感や意欲につながる。周囲に認知症の人を理解してもらい、仕事ぶりを認めてもらい、彼らの受け取る謝礼が少しずつでも増えていくのが、前田さんの願いだ。

 

認知症になると、何も分からなくなり、何もできなくなるという偏見は根強い。前田さんは「福祉や介護の業界は狭い。業界の外に出ないと、理解も進まない。そこは当事者も頑張らないといけない。その結果、周りの目も変わっていく。企業が変わると社会も変わる」と話している。

 

■民間主導で「暮らしやすく」

 

認知症の人の暮らしは、行政や医療・介護のサービスだけでは良くならない。地域で生活し続けるには、商店街で買い物ができたり、コミュニティーバスが使いやすかったり、近隣でちょっとした仕事ができたりするといい。民間の知恵や投資で社会の仕組みを変えていこうとの2つの会議が先週、開かれた。

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1つは、国際大学グローバル・コミュニケーション・センターと、認知症フレンドリージャパン・イニシアチブ(DFJI)による「認知症フレンドリー社会をどのように実現するのか?」。もう1つは、OECD(経済協力開発機構)とNPO法人「日本医療政策機構」による会合。いずれも研究者や行政担当者だけでなく、福祉や企業など、分野横断的な関係者が集まった。

 

先の会議にゲストとして参加した英国・アルツハイマー病協会のジェレミー・ヒューズ会長は「専門職だけでなく、コミュニティー全体で生活を考えなければいけない」と発言。認知症の人が銀行口座の暗証番号を忘れてしまうことについて、同国の銀行業界が対応策を検討していることなどを紹介した。

 

英国では、認知症の人がバスに乗る際に目的地のカードを示すと、運転手が停留所で降ろしてくれる地域もある。民間企業の工夫で認知症の人がぐっと暮らしやすくなる一例だ。

 

DFJIの徳田雄人さんは「認知症の人が必要以上に自分の障害を感じず、スムーズに生活できる社会にしていきたい。そういう社会を作るには、行政や医療や介護などの伝統的なサービス領域だけでなく、認知症の人の生活を取り囲む都市計画、交通、金融、流通、情報通信など、さまざまな分野の取り組みが必要です」とする。

 

民間企業が商品やサービスを変えていくと、社会が変わる。徳田さんは「認知症にフレンドリーな物やサービスがあふれ、認知症の人が、商品やサービスを選択する消費者にもなっていってほしい。認知症の人だけでなく、高齢者や障害者、子供など全ての人が暮らしやすい環境になるはずです」と話している。

これは素晴らしい取り組みですね!
元記事の題名を読んだ時にタダ働きさせるの!?って勘違いしてしまいましたが、こういう事でしたら認知症の方々の症状緩和になったり生活のメリハリが出て来るでしょう。
周りの理解を得て協力者が現れるのがなかなか難しいかもしれませんが、こうしたデイサービスが増えるといいですね!

 

ネットユーザーの声

「認知症の人は、すべてが分からなくなるのではない。症状は、本人も自覚できる時もあれば、分からなくなる時もある。だが、認知症だからと、何もさせないと、症状が悪化する。これは、いい取り組みだ」

「五体満足な体にありながら親のスネをかじって働かない若造もいるのに、出来ることからでも頑張ってるのはほんま尊敬に値する!立派です!」

「確かに出来ることが限定的だし、進行性の病気だから難しい所もあるんだろうけどね。このホンダディーラースゴいじゃん」

「認知の方は、新しい記憶が残らないだけ。昔の記憶や行動は覚えています。認知で周りが分らなくなっても、プライドや感情は有ります。スタッフの確保や仕事量が増える課題は有りますが。素晴らしいです」

「これいいな。体がゆるすなら、たぶん人はそこそこでも、体を動かして生きた方がいいような気がする。昔は仕事の選択肢がもっとあったはずなんだけど、今は誰にでも出来る仕事が少ない」

「素晴らしい試みですね」

「こういう取組,いいな。うまく行かない時にキレたりせずに対応できるだけのスタッフ数が確保されるといいんだけど。うまくいってほしいですねこういうの。(’.’)」

「すごいいい!と一瞬思ったけど、デイサービスってことはこの働いてる利用者から利用料とってるよね?事業所と仕事提供する側と利用者のお金の動きが気になる」

「今のデイは塗り絵や創作、カラオケ等のインドアが多いからな。こういう斬新な事も面白いと思う。問題なのが人員確保と内容の吟味。これが難しいんだよな・・・w」

「いい話!そしてこういう話を聞くと若い頃の経験を充実させといたほうがいいのかもってしみじみ思うなぁ。洗車されてる方がおっしゃる「昔」ってまさに今の自分くらいの年ごろを指してるんだろうし」

 

認知症について

認知症とは先天的ではなく後天的な脳の器質的障害によって、正常に発達した知能が不可逆的に低下した状態の事を言います。

これに反して、先天的に脳の器質的障害があり、運動の障害や知能発達面での障害などが現れる状態の事を知的障害といい、認知症と少し似ていますがちょっと違うのが、先天的に認知の障害がある場合の事を認知障害といいます。

これらの症状はヒトのみにあらず犬や猫も発症する症状です。

 

認知症の方々が暮らしやすい社会になりますように!

 

筆者:AI HONDA EKULND

スウェーデン・ダーラナ地方在住のマルチオペラシンガー。

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