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これだけ我が子を愛せるなら人間社会から虐待はなくなる!ラッコに学ぶ母性愛 | 芸能文春

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これだけ我が子を愛せるなら人間社会から虐待はなくなる!ラッコに学ぶ母性愛

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梅雨が明けて夏が来たら、河原や水族館でその愛くるしい姿を見る事が出来るラッコ。

実はこのラッコの母親は、命を懸けて子育てをしているんです。

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最新の研究によれば、ラッコの母親は自らの命を危険にさらすほど子育てにエネルギーをつぎ込んでいるという。

ラッコの母親は子供を育て上げるために約930メガジュールのエネルギーを消費する。これは体重の133%を燃焼するのに相当するエネルギー量だ。

ラッコは北大西洋の沿岸に生息し、子育て中に限らず大量のエネルギーを必要とする。そのため、1日の食事量は体重の4分の1にも達する。体が小さく体温をうまく維持できないこと、多くの海洋哺乳類と異なり、断熱材の役割を果たす脂肪の層がないことなどが理由だ。

当然ながら、子育て中の母親は食事量がさらに増える。しかし、どれくらい必要としているかはわかっていなかった。

「Journal of Experimental Biology」誌に11日付で発表された研究論文によれば、生後6カ月の子供を持つ雌のラッコは子供に必要なエネルギーを与えるため、子供がいない雌の2倍近く食べる必要があるという。毎日14時間を食事に費やす母親もいる。

研究を率いたカリフォルニア大学サンタクルーズ校の生物学者ニコール・トメッツ(Nicole Thometz)氏は、「母親たちの苦労がはっきりわかる研究結果だ」と話す。

中には十分なエネルギーを取ることができず、体重が減少する母親もいるという。その結果、「伝染病などの病気にかかりやすくなる」。

◆まさに命懸け

トメッツ氏らはまずアメリカ、カリフォルニア州のモントレー湾水族館で、ラッコの子供が必要とするエネルギーを調べた。次に、野生のラッコの行動に関する情報と総合し、母親にかかるエネルギーの負担を試算した。

結果は驚くべきものだった。「ラッコはただでさえ多くのエネルギーを必要とするため、それ以上の負担は想像できなかった」とトメッツ氏は振り返る。

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ペンシルバニア州ランカスターにあるフランクリン・アンド・マーシャル大学(Franklin and Marshall College)の生物学者ダニエル・アーディア(Daniel Ardia)氏も、今回の研究によって母親の負担が“驚くべき水準”であることがはっきりしたと述べている。

「ラッコにはほとんど余裕がないことがわかった。地球規模で急激な変化が起きている今、危険にさらされている種と言えるだろう」。

◆苦渋の選択

ラッコの密度が高いカリフォルニア州中部の沿岸などは餌をめぐる競争が激しく、特に子育てが難しいようだ。

カリフォルニア州の生物学者たちによれば、18~19世紀にかけて狩猟が原因でラッコは壊滅的に減少していたが、この数十年は徐々に個体数が回復している。そのため、子育て後にやせ細る不健康な雌が目立つようになってきているという。

母親の務めを十分に果たさない雌や生まれたばかりの子供を捨てる雌、早くに乳離れさせる雌も見られる。

苦境に陥ったときに子育てを放棄すれば、自らの命を優先できる。そしておそらく、再び繁殖するチャンスも生まれるのだろう。

これはすごいですね!
やはり母親の力というものは絶大です!
私達人間より小さい動物がこんなに頑張っているのに、なぜ虐待などで我が子を殺す親が存在してしまうのでしょうか。
世間を騒がせている神奈川県厚木市の男児遺体遺棄事件なんかも、被害者の男の子が可哀想でなりません。
また、マスコミが同じようなニュースばかり流すと悪影響にもなりかねないので、こういう微笑ましいニュースもながしてほしいものですね!

ラッコについて

中型の海棲哺乳類。

イタチ科のうちで水棲に進化したのがカワウソ類であるが、その中から海などに進出して、陸に依存しないでも棲息可能なまでの本格的に適応出来るようになった唯一の現生種がラッコ属である。

 

神奈川県厚木市で起きた男児死体遺棄事件について

今年の5月30日に、神奈川県厚木市にあるアパートの一室で斎藤理玖(りく)くんの白骨遺体が発見された事件。

同居していた父親が衰弱死させた疑いで逮捕された。

 

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