おいしそう！？しかもかわいいフィンランドのオーガニックで女子力UPなコスメ「FLOW」

女性の皆さんの日々のお肌のお手入れに欠かせないのがコスメグッズですが、何を基準に選んでますか？
もちろん実用性やコスパなども重要ですが、見た目も可愛い商品があると、ついつい手が伸びてしまう人も多いはずです！
昨今大ブームの北欧雑貨ですが、今回はフィンランドのオーガニックコスメを紹介します！

カモミール、ラベンダーにペパーミントと聞いたら、アロマオイルやハーブティーの心地よい香りを連想する。それでは、オリーブオイルにはちみつ、ヒマヤラ岩塩と聞いたら美味しそうだろうか？そこに「クレイ」や「海藻」に「タール」という言葉が入ってくると、フィンランド人女性なら誰でもお肌に良いものの話だとわかる。そしてその“お肌に良いもの”とは――「フロウ（FLOW）オーガニックコスメ」である。

始まりは2004年。創業者のリーッタ・ヤンカラは、美容師としてかねてから抱えていた疑念から、ついにその手を止めてしまった。リーッタは、美容師としてお客様に使っているごく普通のシャンプーやコンディショナーや美容液などに驚くほど多くの人工的な化学物質が使われていることに気づいてからというもの、このような製品を自分自身や家族にも使うことをやめたいと考えていたのだ。

そしてリーッタが、常日頃美容師として、お客様に薦めたいと思っていたのは全てが自然素材の安全なオーガニック製品。この葛藤を「痛み」として感じていた彼女は、その時からアロマセラピストを目指して勉強しはじめた。学べば学ぶほどに、自然素材のオーガニック化粧品が肌に良いもことを痛感し、その道を極めることを決意したリーッタは、アロマセラピストとしての様々な植物油との経験と知識、そして情熱を元に、独自製品開発への道と駆け出した。

彼女が初めて作ったアロマソープは、ガレージ裏の部屋で作られた。初めてリーッタのスキンケアプロダクトを手にした顧客達は、それら全てに非常に大きな関心を示し、その反応を見てリーッタはさらなる確信を得た。ほどなくして、口コミでその存在が隠し切れないほどになると、リーッタは起業し、店舗を構えて作りたてのスキンケアプロダクトを販売した。それらが売れれば売れるほど、リーッタのオーガニックコスメに対する情熱は深まるばかりであった。

当時のブランド名は「ヴィヒレア・コスメティッカ」――緑の化粧品という意味だ。これをやがてフロウ（FLOW）と改名し、同社にはリーッタの息子のヨーナスと愛娘のスヴィ・クンナリが加わり、スヴィが家業を引き継ぐことになった。フロウは創業以来、ヘルシンキから北60キロほどのところにあるヒュビンカーという町にある工房にて、全ての製品を自社生産している。母から娘の代へと引き継がれた、身体に優しいオーガニックコスメ製品は、フィンランド全国でも118もの取扱店を獲得し、海外ではスウェーデンやドイツ、オランダにも販路を広げた。
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筆者も、最寄りのオーガニック専門店で購入したフロウのクレイ入りのフェイシャルソープを、ここ数年愛用している。ハーブの優しい香りとやさしく掌で泡立つソープは、メイク落とし要らずで、さっぱりきれいに洗い流せる。洗いあがりもつっぱらずに、ほどよい潤いが残っているのがありがたい。

さらに言うなら、種類が豊富でカラフルなパッケージデザインがかわいいのも、デザインの国フィンランドを誇れるレベル。これもまた、リーッタ達の美的センスのお目にかなったグラッフィックデザイナーに出会えた幸運だとか。身体に良さそうなばかりか、美味しそうで食べたくなるぐらいキュートだ。

フロウでは創立以来、随時新しい素材とコンセプトを取り入れて、新製品を生み出している。リーッタによると、今年の夏は、抗酸化物質やビタミンが豊富な北国産ベリーを題材にしたスキンケアプロダクトの開発・販売により一層力を入れているという。

これはもう、北欧を代表する優しい香りに手触りに――そして何よりも肌への効用に身体全体で癒される魅惑のプロダクトラインであることは想像に難くはない。（靴家さちこ）