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「マタハラ」他浮き出た問題、たかの友梨を訴えた女性従業員の「陳述書」(全文) | 芸能文春

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「マタハラ」他浮き出た問題、たかの友梨を訴えた女性従業員の「陳述書」(全文)

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たかの友梨ビューティクリニックの例の内部告発が世間を騒がせていますが、この度クリニックを訴えた女性が陳述書を全文公開しました。
2014-10-30_232708

大手エステサロン「たかの友梨ビューティクリニック」の従業員女性が10月29日、運営会社「不二ビューティ」に未払い残業代約1400万円と慰謝料200万円の支払いを求める訴訟を東京地裁に起こした。女性は、長時間残業を強いられたのに残業代が支払われなかったうえ、妊娠にともなう軽易業務への異動希望を拒否されるなど、「マタニティ・ハラスメント」を受けたと訴えている。

 

 

 

 

女性は、労働組合の「エステ・ユニオン」(ブラック企業対策ユニオン・エステ支部)を通じて、「当事者陳述書」と題した文書をマスコミに発表した。文書には、「遅番や早上がり、休みの日でも関係なく、サービス労動でタイムカードを押さずに働くことも多くありました」「できれば休みたい、休憩も座ってゆっくり取りたいと思いながら、通常の9時から22時までの仕事を出産3か月前くらいまで続けていました」などと、裁判に至った経緯が綴られている。

 

 

 

女性が発表した文書の全文は以下の通り。

 
●当事者陳述書

 

 

私は髪を触ったり、マッサージしたりするのが好きで美容に興味を持ち、美容専門学校に入学しました。大手企業に入りたいと思ってましたし、有名なところだったのと、他の企業に比べて施術のコースの数が多いため、自分の経験も積めると思って、たかの友梨を選びました。

 

 

 

入社してみて驚いたことは、先輩たちがほとんど休憩を取らずに忙しそうだったことと、研修費と化粧代を最初に給与天引きで引かれていたことでした。入社前と入社後では大きなギャップがありました。働き方が相当な体力仕事で、アスリートのような感じだなと思いました。入社直後から座ることがほとんどなかったので、足がとにかくきつかったのを覚えています。

 

 

 

20歳で入社し、新人の頃から朝8時に朝練習がスタートして夜22時頃まで夜練習という長時間労働のうえ、休憩はほとんどありませんでした。母親が作ってくれたお弁当の蓋を開けて食べる時間もないため、しかたなくオニギリ1つにしてもらいましたが、それも結局は食べれずに家に持って帰って、母から心配されたりを繰り返していました。

 

 

 

片道1時間半かかる配属先まで、定期代4万円にも関わらず、交通費2万円を自己負担しながら通いました(※1)。新人で給与が少ない時はとても経済的に厳しいものでした。接客にもコースにも慣れていない中、朝早くて夜遅かったので、それについても母親は心配していました。

 

 

 

入社後3ヵ月でストレスと不規則な生活から胃腸炎になり1週間入院をしました。医者は、昼休みを取れないため朝と夜にたくさん食べて働くサイクルが、胃酸の分泌に影響を与えていると言っていました。

 

 

 

その後、小さいお店に配属されました。小さいお店だと従業員3人という店もあります。そこでは売上への負担が大きく、私もMAX50万もするローンを何回も組み、最高で同時期に3重のローンを組みました。外へのチラシまきから帰ってきたら店長がローンの用紙を持って待っていました。売上を達成させる為に購入せざるをえない状況でした。自分自身が使わないものも沢山買いました。自分が使わないコースや美顔器を沢山買いました。実質的には手取り月10万程度で、給与の約半分は会社のために使っていました。

 

 

 

働く中での異動も10回ほどと頻繁にあり、とても辛いことでした。新人の時はその店の先輩の名前、施術のやり方、お客様について覚えたところ、またすぐ異動ということの連続で常に緊張が絶えませんでした。

 

 

 

その中でも長期間働いた店舗では業務はもちろん、お客様についても特徴など全部把握して仕事ができました。2年ぶりに来られたお客様にも、会ったことがあるよねと声をかけてもらえました。時には洋服をいただいたり、昼食を作ってきてくれるお客様もいました。その店を異動する際にお客様もショックを受けていましたし、私自身も慣れているお客様と離れるのは辛い想いでした。いつも、会社からの異動命令は前日に言われました。

 

 

 

トレーナーになってからは大きいお店を転々と異動をし、2日前に関西への異動を伝えられた際に断っても、「もう決まっていることだから」と強制でした。その時かかった引っ越し費用や交通費も自己負担しました。

 

 

 

お店の技術目標の達成のために、やればやるだけ達成に近づくので長時間労働をし、遅番や早上がり、休みの日でも関係なく、サービス労動でタイムカードを押さずに働くことも多くありました。安いチケットをたくさん売っていたので、目標達成をするまですごく大変でした。

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お客様に合っていないコースへ誘導したりもしました。ペースがゆっくりのコースを受けたい方に、痩身を勧めたりしました(※2)。その方には必要ないパックを勧めたりしました。それは効果も半減するものでした。それでもそうしないと忙しすぎて仕事が回りませんでした(※3)。すごい嫌でやりたくない気持ちになりましたし、お客様にも申し訳なかったです。60分のコースで担当が3人変わったこともありました。お客様も落ち着かない状態でした。

 

 

 

最後に、私がこれまで働いていて最も納得がいかなかったのは、マタニティハラスメントの問題です。これまで私は8年間働いていましたが、産休をとった人は3、4人しか見たことはありませんでした。基本的には妊娠をしたら皆退職をしていきました。会社がちゃんとした情報もくれないので、産休を選びようがない中、退職を選ばされた人が多いと思います。

 

 

 

今回私も産休にいたるまでフロント業務や時短勤務などの軽易業務への転換をもとめましたが拒否されたり、「妊娠5ヶ月で産休に入らないといけない。復職後はフルタイムの正社員で必ず戻ってこないといけない」などと正しい産前産後休暇を教えて頂けませんでした。また、医院長先生への「お伺い書」や産休を取得するにあたっての「誓約書」ではそれに加えて、保育園の確保などの条件を約束させられました。最終的には切迫早産で絶対安静を余儀なくされました。

 

 

 

妊娠してから働いている時は、お腹の張りと腰痛がひどかったです。できれば休みたい、休憩も座ってゆっくり取りたいと思いながら、通常の9時から22時までの仕事を出産3か月前くらいまで続けていました。時短勤務やフロント業務が出来ていたら、切迫早産になることもなかったですし、お腹の命が失われるのではと、自宅安静後も心配が頭を離れませんでした。

 

 

 

8年間伝えられないほどの精神的苦痛がありました。 でもそれに耐えていたのは、お客様の信頼をいただいていたり、後輩スタッフからも離れられないと感じていたから続けていました。

 

 

 

今までこの会社を信じて身を削り頑張ってきましたが、色々と矛盾があったことに気付いてからは、ブラック企業ではないかと思いはじめました。これから働く人や、今働いている人、産休をとる人のため、会社が変わってほしいです。若い女性が中心の会社で、従業員みんなが過重労働がなく、産休育休を取って安心して働き続けられる会社になってほしいです。「100年企業」を目指す会社のためにも現状を理解し改善していただきたく、今回の裁判を起こすに至りました。

 

 

 

 

 

■エステ・ユニオンからの注釈説明

 

※1…同社の交通費負担は最高で月2万円まで。

 

※2…ペースがゆっくりのコースに比べて痩身はお客様の身体的負担が強いですが、単価が高いので、ノルマ達成のためにコースを変更したということ。

 

※3…売上げのために予約を詰め込みすぎて多忙になっているため、手が空くパックによって時間を稼いで、そのあいだに他のお客様の施術を行うということ。

 

(弁護士ドットコムニュース)

 

いや~まさか大手の会社なのにここまでブラックとは。
開いた口が塞がりませんね。

 

ネットユーザーの声

「残念だがもっと酷い会社も多い。でも「だからお前も我慢しろ」じゃなく「だから声あげよう」になれば」

「どんどん訴えろ訴えろ 表に出していくことにも意味がある」

「これは本当にひどい。こんな働く女性を粗末にする会社は潰れなくては世の中のためになりません!!」

「コレ、ホントに酷い!!! 体調崩した上にノルマとか言って 3重ローン組んでまでいらない物買わせるとか 人間の扱いじゃないよ!」

「それでも「働かせて貰っているだけ有り難いと思え」なんて意見が罷り通る不思議」

「つぶれろ、社員を食い物にする会社は」

「他人の時間を金で買う。その意味を理解してるのかな?経営陣は。何故かお金と人がついてくる←こんな本を出して滑稽だなw」

「いまの日本の大手チェーンサービス業 全体にいえることだよね。社畜そのもの。非社会的で非国際的。メスが入らないのは政治家が裏で癒着してるからとしか思えない」

「たかの不利…(´・ω・`)」

「脱法ブラック企業あるある。特に「入社前と入社後では大きなギャップ」は特徴だな。これですら違和感を抱いてすぐに労基署に「告発」しないとその待遇を「受容」と見做され」

 

ブラック企業を告発したりやめる勇気は必要!

今回の女性は本当に勇敢でしたね。

こういった会社で働いていると雰囲気にのまれておかしい事もおかしいと言えない流れになってしまい、結局は会社に食われてしまたりするもんですが、やはりおかしい事はおかしいと言わなければなりません。

まず初めにおかしいと思ったら、同じ会社の人ではなく別の会社で働いている友人にちょっと相談してみると、より客観的に考えられますのでオススメです。

 

皆さんの職場の状況が悪ければ、良くなることを願います!

 

筆者:AI HONDA EKLUND

スウェーデン・ダーラナ地方在住のマルチオペラシンガー。

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