宮内庁が9日、昭和天皇の87年の生涯を記録した「昭和天皇実録」を公開しました。学習院初等科入学前後は「クロックノール」という遊びが少なくとも4回登場するも、実録を作り上げた宮内庁も「わからない」としていて、「公開で知っている人が出てくるかもしれない」と謎の解明に期待していたようです。その「クロックノール」が「どんな遊びだ?」とネットで話題になっているようです。
【以下引用】
宮内庁は9日、昭和天皇の87年の生涯を記録した「昭和天皇実録」を公開した。百人一首、木登り、椅子取り--。実録は昭和天皇の幼少期の遊びを細かく記している。第一次世界大戦下の1917(大正6)年には世相を反映していると思われる「欧洲戦争将棋」などの記述もある。学習院初等科入学前後は「クロックノール」という遊びが少なくとも4回登場するが、どのような遊びなのか、四半世紀かけて実録を作り上げた宮内庁も「分からない」としており、「公開で知っている人が出てくるかもしれない」と謎の解明に期待する。
クロックノールの正体を不明としつつ記載したことについて、宮内庁は「当時大変熱心にされていた遊びだった。その事実を記した」と説明する。弟の秩父宮も同様の遊びをしていたという。
実録には例えば、8歳当時、沼津御用邸の学習院仮教場で3学期の授業が始まった1910(明治43)年1月、「午前は学習院の授業、午後は御用邸内においてジャーマン・ビリヤード、人取り、玉鬼、相撲、クロックノールなど種々のお遊び」との記述がある。
クロックノールについて、学習院大学史料館の長佐古(ながさこ)美奈子学芸員は、ゲートボールの原形とされる「クロッケー」の可能性があると推測する。「昭和天皇がどのように遊びの時間を過ごしていたのかあまり具体的に知られておらず、実録の記述は大変興味深い」と話している。【山田奈緒】
ネットでは・・・
「クロックノールってどんな遊びなんだろう??」
「今は皇族方は誰もやってないということ?」
「天皇陛下がロッケンローかと思った・・・」
「どういう遊びですやろか? クロックとノール? クロッとクノール?」
「これは知りたい。どんな遊びだったのだろうか?」
・・・等々。
「どんな遊びか知りたい」といった声の他に、「クロキノールでは?」「Crokinoleじゃないか」といった声もあがっていて、あっさりどんなゲームかは判明したようです。
クロキノール(Crokinole)
「闘球盤」とも呼ばれ、2人もしくは4人で行われるおはじきゲームのようなもの。
インド発祥の「カロム」「キャロム」という盤上ゲームも同じようなもののようです。
昭和初期に「闘球盤」「投球盤」として「カロム」が日本に広まったようですが、戦後は彦根市を中心とした地域にしか残っていないようです。
また、各国で若干、名称やプレイスタイルが違うようです。
彦根カロムは1つのキングの争奪戦で畳などに座ってやります。「キャロム」は椅子に座ってテーブルの上でやり、ポイントを取って競うゲームです。
アメリカでは「キャロム」と呼ばれ、盤の両面を使用し138種類のゲームができ、付属のキューを使用したり盤上にピンが設置されています。
カナダでは「クロッキン・クール」と呼ばれ、盤上のピンが設置されています。
他にも各国で違うようです。
「クロキノール」は「カロム」と似ていますが世界大会も開かれるような本格的なゲーム盤のようです。
盤の形状は八角形か円形で、真ん中に小さなくぼみがあり、それを中心に3つの円が描かれていて、それぞれ点数があります。敵味方2つに分かれ、一般的には指を使って駒をはじき得点を競います。
現在は、海外からしか「クロキノール」盤は購入できないようです。
このことがきっかけで、「クロキノール」が日本でも広まるかもしれませんね。
このことについてはあなたはどう思う??