錦織圭(24)=日清食品=が、テニス4大大会最終戦の全米オープン第8日(1日、ニューヨーク・ナショナル・テニスセンター)男子シングルス4回戦で、今大会最長4時間19分の日付を越えたフルセットでの死闘の末、ミロシュ・ラオニッチ(カナダ)に逆転勝ちしました。男子では1922年の清水善造以来、92年ぶりの8強入りを果たしたようです。
【以下引用】
◆テニス4大大会最終戦 全米オープン第8日(1日、ニューヨーク・ナショナル・テニスセンター)
【ニューヨーク2日=武田泰淳】男子シングルス4回戦で第10シードの錦織圭(24)=日清食品=は、第5シードのミロシュ・ラオニッチ(カナダ)と今大会最長4時間19分で日付を越えたフルセットの死闘の末、逆転勝ち。男子では1922年の清水善造以来、92年ぶりの8強入りを果たした。準々決勝では、今年の全豪覇者で第3シードのスタニスラス・ワウリンカ(スイス)と対戦。今大会では18年の熊谷一弥以来、96年ぶりの4強に挑む。
錦織が伝説を作った。第5セットの第10ゲーム。ラオニッチを左右へ振り回し、バックハンドボレーで締めた。日本男子として92年ぶり8強入りの快挙だ、両手を広げ、ニューヨークの夜空にほえた。「ここに来るまでは考えられなかった。記録を塗り替えられるのはうれしい」と笑顔を見せた。
試合時間は今大会最長の4時間19分。午後10時6分から翌日午前2時26分までかかった。大会史上タイ(過去2度)の最も遅い試合終了だった。日付をまたいだ激闘を見届けた約3000人の観衆は興奮気味に「ケイ! ケイ!」と呼び続けた。「こんな遅くまで応援してくれて、どうやって帰るのか心配だけど、とても力になった」と感謝した。
全米では初のセンターコートで今大会4試合目で初のナイトセッション。「最初は硬かった。何をしてもダメでした」。最初のゲームでラオニッチが230キロのサーブを叩き込んできた。自身のサーブも乱れ、1セットを先取された。
7月のウィンブルドン選手権4回戦では逆転で敗れた。しかし、その芝生コートより球速が若干落ちる得意のハードコート。「(サービス)エースを取られても気にせず、セカンド(サーブ)を取ろうと決めていた。リターンも少しずつ良くなった」。エースは35本許したが、ストローク戦に持ち込んで弱点のバックハンドを徹底して打たせてリズムを崩した。第4セットからは逆のフォアも攻め、相手のミスを誘った。
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これまで全豪、全仏、ウィンブルドンでのセンターコートは5戦5敗だった。不利なデータを執念のストロークで封じ込め、4大大会では12年全豪オープン以来、自身2度目の準々決勝進出。8月上旬に右足親指の腫れ物を除去する手術し、大会前は出場すら危ぶまれた中からの大躍進だ。「なかなか決勝に行くまでは喜べない。自分の位置を把握して、上まで行かないといけないというプレッシャーをかけている」。自信あふれる言葉が、痛みがプレーに影響していないシグナルだ。
日本男子96年ぶりの4強をかけた次の相手は、第3シードのワウリンカ。ラオニッチと同じ高速サーブが持ち味だが、錦織は「勝てない相手はもういない」と言い切った。あと3勝。日本男子未到のシングルスの頂点しか、今は見ていない。
ネットでは・・・
「錦織圭やったあ! 凄い! ラオニッチに勝ったのがまた凄い!」
「凄いですね錦織圭選手。今度は4強入りみんなで応援しよう」
「錦織圭頑張った。凄い快挙だ。嬉しいの一言だ」
「錦織圭選手、全米ベスト8おめでとうございまあす(*^▽^)/ 」
「180センチない身長で、世界の舞台で、すごかった。感動した。やればできる」
・・・等々。
錦織圭すごいですね。
足のケガから約1ヶ月ぶりの復帰でしたが、完全に回復している証でしょうね。
そして、去年12月からコーチを務めているマイケル・チャン(42)が、主催者推薦で全米オープンに初出場し15歳6ヶ月で大会最年少勝利したのが、奇しくもちょうど27年前の1987年9月1日でした。
1922年に全米オープンで8強入りした清水善造のお孫さんで、元タレントの清水善三も「素晴らしい!」と絶賛しているようです。
清水善造(しみず・ぜんぞう)
1891年3月25日生まれ。元テニス選手。
第一次世界大戦後に、日本テニス界の黎明期を築き上げた名選手でした。
1920年、日本人として初出場したウィンブルドン選手権で4強入りしました。
1921年には、世界ランキング4位に。
1922年には全米でベスト8に。
1927年に選手引退。
海外では、そのにこやかな笑顔や礼儀正しさから「スマイリー・シミー」「ミスター・シミー」という愛称で呼ばれていたそうです。
錦織圭(にしこり・けい)
1989年12月29日生まれ。24歳。プロテニス選手。
テニスは5歳の時から始めたようです。
2007年10月、17歳9ヶ月でプロ転向。
2008年2月、デルレイビーチ国際テニス選手権にてツアー初優勝しました。同年6月末には男子シングルスで12年ぶりになるオリンピックへ初出場。
2012年、全豪オープンにてベスト8入り。日本男子では80年ぶりでした。
また、ロンドン五輪では88年ぶりに準々決勝進出しました。
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