女性が赤ちゃんを産んだら体が変化する事はだいたい知ってる方は多いと思いますが、内容までは中々知らないという方の為に、ここで産後女性の体に起こる変化につて触れて行きたいと思います。
■産後回復には夫や家族のサポートが大切
産後約4~6週間は、まだ骨盤や子宮のもどりが十分ではありません。お産後の子宮からはお掃除のごとく分泌物が出続けて、すっかりなくなるのに3週~6週間かかります。この時期を「産褥期」と呼び、ゆったりと横になって過ごすことが先決です。昔から産後3週間は寝るようにといわれるくらい、出産を終えた後の母体を元に戻すということは、産後の大事な仕事なのです。産後の肥立ちを良くするものとしては、黒砂糖を熱湯で溶いたものや、ラズベリーの葉(ラズベリーティー)などがよく知られています。
床を離れる時期には個人差がありますが、同時に育児も始まるので、体力をしっかり戻しておくためにたっぷり睡眠をとる工夫をしましょう。家に戻ると少しくらいはと思って、ついつい家事などをやってしまいがちですが、無理をすると回復が遅れるので、この時期だけは赤ちゃんのことだけに集中できるように家事などは夫にまかせましょう。
■産後のからだに起きるプチトラブルとは、どんなもの?
出産の直後から約半年くらいの間、体に以下のような症状がみられることがあります。約10ヵ月間という長い妊娠期間を経て新しい命を育てているので、産後の非日常的な体の変化に日々出会うことは当然のこと。ひとつひとつに敏感になっていると、精神が消耗してストレスのもととなります。異常と受け止めるのではなく、非日常ととらえて改善していくことがとても大事です。
□目の疲れ
かすみ目や視力が低下したりすることがあります。とくに母乳育児の場合、体外にだしていくものと体内に循環させるものを分ける働きをする腎臓が、赤ちゃんに毒素がいかないようにフル回転します。目と腎臓はつながっているので、出産による疲労や、夜間の授乳が続くための睡眠不足などと重なって目の疲れとして表れます。一時的なものなので、疲労が回復されれば元に戻ります。正座をして両手を上にのばし、そのままうしろに上体をたおして伸ばす体操はおすすめです。
□抜け毛
産後半年くらいから特に前頭部の抜け毛を経験する人はとても多いです。急に抜け出すので最初は驚きますが、これも一時的なもので1年くらいで元に戻るので、なるべく気にしないようにしましょう。赤ちゃんの歯は個人差はありますが、生後半年くらいから生え始めます。それは、食べ物を噛んだり、消化吸収をする準備が出来ましたよという胃腸のサイン。そうすると母乳の質も変わるので一段落してリセットするように髪も抜けます。実は髪の毛は血液の残りなんです。髪は保温以外にも老廃物を体外に出す働きもしているのです。
□便秘・痔
産後は母乳に水分をとられるので便秘になることが多いです。授乳中はとにかくのどが渇くので、こまめに水分補給をしましょう。またいきみが多かったお産だと痔になることもよくあります。産後は会陰部の傷が心配で、トイレを我慢して便秘になることも多く、それが痔を悪化させることにも。食物繊維の多い食品や水分を十分に摂り、便そのものを柔らかくして、便秘を解消し、おしりを元気にしましょう。痔は早いうちに治療すれば、軟膏や座薬だけでほとんど治ります。便秘解消には寒天がおすすめです。
□産後うつ
産後うつと聞いただけで、すごい精神病のように思ったり、恐れたりするかもしれませんが、妊娠・出産期は、ホルモンのバランスが急激に変化して、体調を崩しやすい時期です。環境の変化によるストレスが生じやすく、抑うつ状態を引き起こしやすくなります。
「マタニティ・ブルーズ」とよばれる出産後の軽症うつは1週間程度で自然に消滅します。産後2週間から数ヵ月に発症する産後うつは、不安、イライラ、不眠、おっくう、自責感、罪悪感などの症状が出ます。ホルモンバランスの影響に加えて、対人的サポートの少なさに起因することが多いようです。
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共働きカップルの場合、夫が家事・育児のサポートをどれくらいきちんとやってくれているのかも大きな要因になります。しかし、核家族で育ち、自分のこどもが生まれるまで赤ちゃんをさわったこともないような夫に、スキルや知識がないことは当然のこと。妻の妊娠中から、育児書などで知識を得て、夫婦の関係を見つめ直して、産後の妻をどう支えられるかなどを一緒に話し合ったうえで、育児をスタートさせましょう。
□乳腺炎
産後の母乳のトラブルで多いのが乳腺炎。はじめのころは乳腺からの分泌活動が盛んなわりに、赤ちゃんの飲む量が少なく、授乳のリズムもできていないので、乳房が張りやすく、発熱、悪寒などを伴い、炎症を起こします。素人判断であたためたり、もんだりせず、助産師さんに相談したり、ケアを受けることをおすすめします。食事を改善したり、赤ちゃんと一緒に授乳のリズムをつかんでいくことで解消されます。
代表的なものを挙げてみましたが、ほかにも頭痛、貧血、肌荒れ、肩こり、腰痛、腱鞘炎、尿漏れ、じんましんなど様々な症状があります。ですが、いずれもずっと続くものではないとゆったりと構えましょう。そして、次々に起こるいろいろな不安を自分の中だけにため込まないで、パートナーとともに改善していきましょう。子育ては本来楽しいもの。どうぞ、夫婦そろってそのときでしか味わえない赤ちゃんの成長に喜びを感じていける素晴らしい未来にしてくださいね。
やはり女性kの体は偉大ですね!
子どもを産むという事は男性には出来ない事なのでなかなか理解してもらうのが大変だと思いますが、男性の皆さんどうか妊娠中や産後の女性をいたわって下さいね!
ネットユーザーの声
「産んだらハイ元通りって考えてるクソ会社とクソ旦那多すぎだよな。 出産後は出産前とは体質や体調が変わっちゃうからとにかく休ませろ。 働かせるな」
「産後、体調が戻らないのに女性に出産後、子供を預けてでも社会に出るのを当たり前にしようという政策はやめてほしいな」
「お産は病気じゃないの意味を履き違えてる男性陣って多いよね。妊娠、出産は常に命の危険と隣り合わせ。順調そうに見えても突然母子共に命の危機に晒されるのが妊娠出産。その急変を回避する治療薬はない。だから妊娠出産は奇跡」
「世の中の男性の皆様、重々に読んでおいてください(;_q)」
「見た目は普通でも全治1ヶ月の重傷。子猫を産んでシャーと荒ぶる野良猫と同じ。手負いで気がたってるんだから刺激しないのが一番」
「最後の方の「育児は本来楽しいもの」って一文、私は楽しいと思ったことはない。ひたすら苦であり自分を責めただけ。個人差があることを軽々しくコラムで断言するからノイローゼを引き起こすんだよバーロー!」
「普段からこういうためになるニュースを掲載しなきゃ…AKB48だのざわちんはいらない」
「最近の芸能人のキ●ガイ的な早期復帰も、産後を軽く見る風潮に拍車を掛けてんじゃない?」
「・・・。産後すぐほとんど変わらない生活ですよ。主人?主人ってサポートしてくれる人種なの?知らなかったわww相変わらずな人ですけど。期待するだけ無駄だわ」
「これ、ダンナが知っといて覚悟しておいてもらわないとダメだよ」
旦那さんが妊娠中や産後の女性をいたわるという事
男性は本当に鈍感なので、なかなか女性のつらさをわかりきれない所があるのは女性も肝に銘じておかないといけませんが、それでもさすがに妊娠中は一人の命がかかっているので、妊婦さんと赤ちゃんを大事にしましょう。
産後もすぐに仕事に復帰させる姿勢を取るなんてことはもっての外ですので、産後少なくとも3週間はゆっくり休ませてあげてくださいね。
世の女性が元気で沢山子どもが欲しいと思えるよ世の中になりますように。
筆者:AI HONDA EKLUND
スウェーデン・ダーラナ地方在住のマルチオペラシンガー。
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