東京都は7日、今年5月に小笠原諸島の媒島(なこうどじま)にて見つかったヒナについて、羽毛などのDNAを分析した結果、国の特別天然記念物で絶滅危惧種の「アホウドリ」の可能性が極めて高いと発表しました。戦前には繁殖地だった小笠原諸島ですが、羽毛目的の乱獲が原因でこの地域での絶滅が確認されていました。
【以下引用】
東京都は7日、今年5月に小笠原諸島の媒島(なこうどじま)で見つかった、国の特別天然記念物で絶滅危惧種のアホウドリと推定されるヒナについて、羽毛などのDNAを分析した結果、アホウドリの可能性が極めて高いと発表した。
都によると、共同研究している北海道大総合博物館が、ヒナの羽毛と、ヒナの近くに落ちていた成鳥の羽毛を分析して判明した。成鳥はヒナの親である可能性が高いという。
小笠原諸島は戦前までアホウドリ数万羽が生息する繁殖地だったが、羽毛の乱獲でこの地域では絶滅していた。都とNPO法人「小笠原自然文化研究所」は、アホウドリの繁殖シーズンである秋に媒島で観察し、実態を調べる。
「わくわくする~!」
「アホウドリのひなひな、かわいいな~(*´◇`*)」
「誠めでたい! デコイ作戦から幾年月…苦労が報われましたなー」
「ひよ毛が抜けかけでかわいいな」
「DNA鑑定は偉大(・∀・)聟島移住計画と関係あるのかな。ほんと数が少ないから生息地域が広がって欲しいです」
「おおおお!無事に育って、お願い!!」
・・・等々、ネットでも注目されています。
アホウドリは、国内で伊豆諸島・鳥島と尖閣諸島の2カ所で計3500羽しかいないそうです。環境省などが、新たな繁殖地を作ろうと、2008~12年、媒島(なこうどじま)から約5キロの距離にある小笠原諸島の聟島(むこじま)に、鳥島からヒナ70羽を移送していました。
ぜひこのまま繁殖してくれて小笠原諸島が繁殖地として復活してくれると嬉しいですね。
アホウドリ
漢字で書くと、「信天翁」「阿房鳥」「阿呆鳥」。「信天翁」の漢字を音読みにして「しんてんおう」とも呼ばれます。
ミズナギドリ目アホウドリ科キタアホウドリ属。
北太平洋に分布。
夏季はベーリング海やアラスカ湾、アリューシャン列島周辺で暮らし、冬季になると繁殖のため日本近海への渡りをおこない南下するそうです。
魚類、甲殻類、軟体動物、動物の死骸などを食べます。
羽毛目的の乱獲で激減し、小笠原諸島、大東諸島、澎湖諸島(台湾)で繁殖地は壊滅。
1939年に、残存していた繁殖地である鳥島が噴火。1949年の調査で発見されなかったため、絶滅したと考えられていました。しかし、1951年に鳥島で繁殖している個体が再発見されました。
植林や土木工事による繁殖地の整備、崩落の可能性の少ない斜面に模型(デコイ)を置いて鳴き声を流すなどして、新しい繁殖地を形成させる試みがなされています。またその試みによって繁殖数や繁殖成功率が増加しているようです。
このことについてはあなたはどう思う??