4月9日(水)13:00。
割烹着姿やピンクの研究室などで一躍話題となり、英科学誌ネイチャーに掲載された論文について改ざんやねつ造があったと所属の理化学研究所の調査委員会から報告された小保方氏が、当報告に対する不服申し立ての記者会見を行った。
【以下引用】
新たな万能細胞とする「STAP細胞」の論文で、研究に不正があったと認定された理化学研究所の小保方晴子研究ユニットリーダー(30)が9日、大阪市内のホテルで会見。「私の不勉強、不注意、未熟さゆえに論文に多くの疑念を生み、理化学研究所および共同執筆者の皆さまをはじめ、多くの皆さまにご迷惑をおかけしてしまったことを心よりおわび申し上げます」と謝罪した。
成果を発表した1月28日の会見の際には、ミニスカートに黒のストッキング、巻き髪にヴィヴィアン・ウェストウッドの指輪と、一般の人々が“科学者”に抱いているイメージを一変させるような姿で登場した小保方氏。この日は紺のワンピースの首元にパールのネックレスをのぞかせる清楚な出で立ちで会見に現れた。巻き髪は変わらなかったものの化粧はナチュラル風メークで前回の会見よりやや薄めで、ヴィヴィアンの指輪もなし。瞳をうるませ焦燥した表情ながらもしっかりとした口調でコメントを読み上げた。
『小保方晴子氏の記者会見による釈明』
問題の争点その1.論文に改ざんとねつ造はあったのか。
理化学研究所の最終報告によると今回の論文の核心となる部分に改ざんおよびねつ造は”あった”とされている。しかし、小保方氏は「私の不勉強、未熟さゆえに多くの疑念を生んでしまったことは深くお詫び申し上げます」としながらも、「実験結果については真実に基づいており、悪意をもってこの論文を作成したわけではない。」と不服申し立ての理由を述べた。
『STAP細胞を作成した根拠となる遺伝子データの画像について、2枚の画像を切り貼りしたもので改ざんにあたる』との理研の見解に対しては、画像の一部加工は認めたものの『今回のデータから得られる結論に違いはない』と改ざんを否定。
また、多様な細胞に変化するSTAP細胞としての多能性を証明する画像については、『実験条件の違う小保方氏の博士論文と酷似しており捏造である』とする理研の見解に対して『画像の取り違えはあったが、正しい実験結果画像は存在します』と述べている。
この論文の改ざんとねつ造があったのか、という点については故意か否かに関わらず、「そうとられても仕方がない」という側面があるといえそうだ。
問題の争点その2.STAP細胞は存在するのか。
科学の世界において、発表された論文に基づく内容に”社会的意義”が出てくるのは「他の研究者が行っても同じ結果が得られるか」という点である。つまり再現性があるか、ということだ。
いまのところ小保方氏の論文に沿って行われたものの中でSTAP細胞が作製された事例はない。
しかし、この点について今回の会見で小保方氏ははっきりと「STAP細胞はあります」と述べており、実験においても「200回以上作った」と発言している。
先に述べたとおり再現性がなければこの点についての意義は出せないが小保方氏自身はSTAP細胞の存在については確信めいたものを持っているように見受けれた。
今回行われた記者会見は、多くのメディアに取り上げられたことなどの影響からその根拠を提示するのに十分な準備期間はなくおよそ1週間ほどで作成した資料にもとづくものだと、同席した弁護士が述べていた。
そのため今後あらたな根拠を示す資料がでてくる可能性はあるが、著者個人としては、同じ日本人として小保方氏のように世界に向けて活躍する可能性がある人を守るべき立場にありたいと思うのが正直なところである。
このことについてはあなたはどう思う??