元ブラジル代表のペレ氏(73)は、ブラジルワールドカップ開催まで一ヶ月を切っていますが、まだスタジアムが完成していなく、治安も悪いこと、抗議活動が数多くあることに懸念しています。
サッカーの往年の名選手、元ブラジル代表のペレ氏(73)は19日、ブラジルでの抗議活動やスタジアム建設の遅延などが、ワールドカップ(W杯)ブラジル大会にリスクを及ぼし、当地を訪れる観光客の人数にも影響する恐れがあると述べた。
昨年ブラジルで行われたコンフェデレーションズカップでは、大会開催のほか、税金、インフレ、汚職や低レベルの公共サービスに対する不満から、国民が大規模な抗議デモを実施。ブラジルのW杯開催が決定した2007年以来、同大会の組織委員会に対する風当たりは強い。
W杯組織委員会の特別アドバイザーを務めるペレ氏は、メキシコ市での記者会見で、ブラジルでのデモ抗議がW杯を台無しにする可能性があるかとの質問に対し、「そう思う。外国人観光客の25%が訪問をキャンセルしたことが分かっている」と返答。
また「国民はブラジルがW杯開催国に決まったときに抗議するべきだった。開幕を直前に控えた今は抗議するべきではない」ともコメント。「W杯まで1カ月となった今も、スタジアムは完成しておらず、多くの問題がある。これは恥ずべきこと」と述べた。
ブラジルでは大会期間中(6月12日─7月13日)も、デモ抗議が続くことが懸念されている。
これについてネットでは、
★やめればいいのに。 W杯
★ていうか、行われる会場、多すぎじゃないか?前回は10会場だったのが今回は12会場って、そんなに要らない。
★とりあえず、開催はできるということでよろしいか?
★ちゃんとした大会になるのだろうか?いまの会場建設率はどうなっているのだろうか?
★ワールドカップブラジル大会の開催が近づいているが、元ブラジル代表のペレ氏は、ブラジルでの抗議活動やスタジアム建設の遅延等から、W杯ブラジル大会開催のリスクや、当地を訪れる観光客数にも悪影響が出るのではと指摘とのこと
★変な商業主義から脱して、既存施設での開催方式に転換する良い機会。
★ブラジル大丈夫か?感覚的に南アフリカよりブラジルのほうが怖い気がする
のような意見があるようです。
ブラジルワールドカップ、開催に懸念
事態は深刻です。ワールドカップが一ヶ月切った今でも、スタジアムが完成していません。また、政府がしっかりしていないのに、ワールドカップを招致したことに対する抗議活動や、世界的にも悪いとされる治安も懸念され、それらの問題が直近になっても改善されるどころか、より深刻になっています。
ブラジルではスタジアムが今でも建設中のほか、建設中に死者も出ており、本当に開催できるのか不安です。また、日本の400倍近く治安が悪く、一部の旅行者はキャンセルもしているという。また、北東部ではテング熱にかかるのではないかと心配の材料に付きない。
前回の南アフリカワールドカップでも、スタジアムの建設や治安に問題を抱えていましたが、今回はそれ以上かもしれません。
やはり、途上国で世界的イベントを行うのには無理があるのかも知れません。
何事も無く、無事に開催されることを願うばかりです。
スタジアム建設の遅れ
今年6月に開幕するサッカーのワールドカップ、ブラジル大会で使用予定の12会場のうち、1月末までに完成したのは7会場だけで、ポルトアレグレ、クイアバ、マナウスの各会場ぎりぎりで完成予定だという。特にクリチバ会場の建設が遅れていて、W杯会場から除外されるかもしれません。
ブラジルのスタジアムはほとんど老朽化し犯罪率も高く、当時のブラジル経済は好景気だったので、新しいスタジアム建設に拍車がかかりました。しかし2014年、ブラジルの経済成長は鈍化しています。デモが起こったのもそれが要因の一つです。サッカーへの公的支出を減らし、医療ケアや教育にもっと資金を使うように要求しています。
2002年の日韓大会のとき、日本側の10会場、韓国側の10会場も早くは無かったが、今回は特に遅い。遅れている理由はプロジェクトのずさんさ、工事の非能率、資金不足によるものです。
ブラジルのルセフ大統領は「史上最高のW杯になる」と訴えており、はたから見ると開催に楽観視しているように思えます。昔はほぼ100%と揺ぎなかったブラジル人のサッカー愛も変化し世論調査によると、ワールドカップ開催を支持しているブラジル人は48%になっています。それだけ開催に疑問を持っている人もいます。
ブラジルで史上初のデモで抗議
国際サッカー連盟(FIFA)会長のゼップ・ブラッター氏はブラジルはここ40年間のワールドカップ開催国の中で最も準備が遅れていると述べ、ワールドカップ開会式までに、必要なインフラ設備が整わない可能性があると述べました。
予定された工事の75%が大会に間に合わない見込みで、特にアントニオ・カルロス・ジョビン空港とフォルタレザ空港の改修工事が遅れ、大会期間中、利用者は相当な不便を強いられることになるかおしれません。
昨年6月のコンフェデレーションズカップ期間中、W杯に莫大な費用をかけてスタジアムを建設していることへの批判が高まり、ブラジル全土で約数十万人規模のデモが発生し、教育、健康、治安、公共交通機関など公共サービスが劣悪だと訴えました。デモ隊の主張は、ブラジルに過大な投資を強いてきたFIFAへの反感であり、このような状況はW杯史上前代未聞で、FIFAや開催地にとって極めて危惧すべき事態だと思います。W杯期間中、デモ隊と警察・警備側が激しく衝突するのは間違いないので、サポーターがこの騒動に興味本位で近づくと非常に危険です。
ブラジルは、これから行われる2016年のリオデジャネイロ・オリンピックのために更に多くの公的資金150億米ドルをスポーツのために準備しなければならない。今回の大会の結果如何で左右されるはずです。
しかし、ブラジル人は明るく陽気で、ホスピタリティーにあふれており、極めて親日的で、心の底からフットボールを愛しているので、無事にさえ進行すれば、過去の大会の中でも素晴らしい大会となるはずです。
このことについてはあなたはどう思う??