皆さんは、ご飯を食べる時に「いただきます」と言いますよね?
その意味、本当にしっていますか?
なぜ「いただきます」「ごちそうさま」と言うのでしょう? ほかの国では食事のときに挨拶をする習慣はほとんどなく、日本の心があらわれています。人と人とのつながりや食への関心が高まる今、知っておきたい日本の文化、食事の挨拶について考えていきます。
■「いただきます」の語源
まずは語源を紹介します。「いただきます」の「いただく」は、神様にお供えしたものを食べるときや、位の高い方から物を受取るときに、頂(いただき。頭の上)にかかげたことから、「食べる」「もらう」の謙譲語として「いただく」が使われるようになったことに由来します。やがて、食事を始めるときに「いただきます」と言うようになり、食前の挨拶として定着しました。
■「いただきます」の意味
食事を始めるときの「いただきます」には、二つの意味があります。
一つ目は、食事にたずさわってくれた方々への感謝です。料理を作ってくれた方、配膳をしてくれた方、野菜を作ってくれた方、魚を獲ってくれた方など、その食事にたずさわってくれた方々へ感謝のこころを表しています。
二つ目は、食材への感謝です。肉や魚はもちろんのこと、野菜や果物にも命があると考え、「○○の命を私の命にさせていただきます」とそれぞれの食材に感謝しており、こちらが本意だと言われています。
先日、私の尊敬する日本文化の先生がこの話をされたとき、聞き手の背筋が伸びたのがとても印象的でした。おなじみの言葉でも、その背景を知ることで心持ちが変わってくるのでしょう。その先生のお宅では、お孫さんが「にんじんの命を私の命にさせていただきます」と言ってはパクッ、「卵の命を私の命にさせていただきます」と言ってはパクッ、と食べているそうです。
そこで思い出したのが、給食費を払っているのだから、「いただきます」を言う必要はないと学校に申し入れた親がいる、という話です。もう何年も前のことですが、世間の話題になった際、せちがらい世の中になったものだと嘆く方が多かったのを覚えています。また、お金を払っているのだからお店で、「いただきます」を言う必要はないと考える人が少なからずいるそう。
■「ごちそうさま」の語源と意味
「ごちそうさま」を漢字で書くと「御馳走様」。昔は今のように冷蔵庫もスーパーマーケットもありませんから、食材をそろえるのは大変なことでした。「馳走」は走りまわるという意味で、食事を出してもてなすために奔走する様子をあらわしています。
やがて、丁寧語の「御」をつけた「御馳走」にもてなすという意味が含まれるようになり、贅沢な料理をさすようにもなりました。
そして、いろいろと大変な思いをして食事を準備してくれた方への感謝を込めて「様」がつき、食事のあとに「御馳走様」「御馳走様でした」と挨拶するようになったのです。
■日常の挨拶がこころの栄養に
ほかの国では、食事の際に宗教的な儀式はみられますが、「いただきます」「ごちそうさま」のような挨拶はほとんどありません。「いただきます」「ごちそうさま」には、日本人の考え方や食文化が色濃く反映されているのです。
人と人との関わりや食への関心が高まる今、「いただきます」「ごちそうさま」に教えられることは多いでしょう。子育て中の方はなおさらです。何気ない挨拶ですが、意味を知って使うことで、こころの栄養につながるのではないでしょうか。
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確かに、いただきますの言葉の意味を考える時、日本の奥ゆかしいけれどもしっかりとした伝統継承のある文化について考えずにはいられません。
私はすべての国になんてもちろん行った事ないのでわかりませんが、イタリアは唯一ちょっと日本と近いかな~?と思う位でスウェーデンやフランスに関していえばご飯は準備出来たらめいめいに食べだす感じで、いただきますの格好で待っているといつも食べ始めるタイミングを失います。
その為私は最近ではいただきますは勝手に一人でつぶやいています。
でも、これって重要な事だと思うんですよね。
ネットユーザーの声
「本当の意味以前に小学校で教えられる常識的な意味と同じじゃねーか。 むしろ別の意味あるのかよってレベル」
「こんな内容が記事になるとは・・・日本人も末期だな こんな事も分からない(意味を知らない&正確に使えない)やつは日本人じゃない」
「こないだ、ウズラの卵をたくさん貰った。軽い気持ちで貰ったのだが「無精卵だよね?」と聞くと「有精卵だよ」って。ゆで卵にして食べたが、これきちんと温めればあのウズラになるのか…と思うと、自然と「いただきます。」と言葉が出た。美味しかった」
「これをちゃんと教えていない親の多い事が問題ですね」
「ある保護者が学校に『給食費はちゃんと払っているのに、子どもにいただきますをいちいち言わせないでください』と申し入れた。それがモンスターペアレントという呼び名誕生の由来らしい。永六輔さんのラジオだったかな」
「うちは親が農家の出で、そういうの小さい頃から教えられたような気もする。作ってくれた人に、美味しい物が食べられることに、感謝して、っていうのかな。だからお金払ってるの言う必要ある?って考えは私には理解できないのよね。その発想がなかった」
「生きるということは、業を背負うということ…。特に日本では万物に八百万の神が宿っていると考えられてきましたし、それゆえの言葉でしょうね」
「食事に対する礼儀なんだから「なんで言わなきゃいけないの!?」とかくだらないいちゃもんつけちゃいかんよな」
「日常の挨拶が心の栄養になるって素敵な言葉。素直に言える大人でいたいな」
「感謝して『いただきます』ですね♡」
感謝の気持ちについて
日頃の感謝の気持ちって、中々伝えずらいものなんじゃないですか?
筆者は何でもかんでも感動したことはすぐ言葉に出すのですが、きっとそういう風にいえない人も多いはずなので、ちょっとここでアドバイスをしたいと思います。
勿論感謝の気持ちを表すといっても色々方法はありますが、まず素直に言葉でありがとう、というのが一番です。
言葉で言っているのに通じてない、という時は相手が言葉で表現されることになれてないのでしょう。
それは、まあ難しい所ですが相手により感謝の気持ちを表す方法を変えれるのが一番です。
これはちょっと難しいかもしれませんが、でも、相手の事を考えて行動をしている気持は、どんな人でもわかってくれると信じて行動してください。
モンスターペアレンツとは
いつ頃でしたでしょうか?
この言葉がはやったのは。
子どもの事を考えすぎるが故、子どもの話に身を乗り出しすぎてしまう親たちの行動、といったところでしょうか。
それにしたってちょっと今までの常識では考えられないですよね。
自分がちゃんと大人として成長しないまんま親になると、こういう事になってしまう。
…筆者も子どもができる前にちゃんと自分がもっと成長しないとです!
いただきます等何気ない挨拶にこめられている言葉の意味についてちょっと考えてみて、その意味について個人個人が優しい心を持つ時、その後に世界がちょっとずつ平和になっていくのではないでしょうか?
筆者:AI HONDA EKLUND
スウェーデン・ダーラナ地方在住のマルチオペラシンガー。
このことについてはあなたはどう思う??