「戦場のメリークリスマス」などで知られる世界的音楽家の坂本龍一(62)が、中咽頭がんの治療に専念するため、演奏活動を全面的に休止することが9日に分かりました。10日に自ら公表するようです。
【以下引用】
世界的音楽家の坂本龍一(62)が中咽頭がんの治療に専念するため、演奏活動を全面的に休止することが9日、分かった。10日に自ら公表する。
米ニューヨーク在住の坂本が喉に違和感を覚えるようになったのは、6月に入ってから。そこで精密検査を受けたところ、7月初めに中咽頭がんと判明した。
咽頭は、喉の鼻の奥から食道までの、食べ物と空気が通る部分のこと。食事と呼吸という生命維持に不可欠な機能を担っているほか、社会生活に重要な声によるコミュニケーションを取るための機能も担うなど、極めて重要な場所。上中下に分類され、口を開けたときの突き当たりに相当する部分を中咽頭という。
咽頭がんは、たばことの関連が深い。坂本も長年の愛煙家で、かつては周囲に「胸が苦しい」と漏らしたこともあった。それが9年前、ハリ治療で禁煙に成功。それ以来1本も吸っていない。
坂本はがん治療に専念するため、10日に病名などを公表した上で闘病生活に入る。来週末から開催される「札幌国際芸術祭」(札幌市、19日~9月28日)の統括役であるゲストディレクターを務めることになっていたが、9日までに事情を説明し、期間中の舞台演出などができなくなったことを伝えている。ただ、世界の芸術家による多彩な出展作品を自ら選定するなど「全体の企画については既に終えているものもある」(実行委員会関係者)という。
このほかにも、30日に都内で予定されているスペシャルライブなど来年まで多くのスケジュールが入っていたが、海外を含めて全ての演奏活動が休止されることになった。創作活動は、病床でも続けるとみられる。
また、治療については、反原発運動の先頭に立ってきた立場から「放射線治療」を拒否する考えを主治医に告げているという報道もあるようです。
それを受けてネットでは・・・
「原発と放射線医療の区別もつかなくなったとなるともう一種の宗教ですから、黙って見守るしかありますまい」
「精密検査したってことはすでに放射線使ってるはずなのですが・・・・・・」
「放射脳?」
「思想も治療法の選択も個人の自由だけど、原発と放射線治療を同一に語って欲しくなかった」
・・・等々。
ただ、「放射線治療拒否」は本人が正式発表した報道ではないので、実際はどうなんでしょう。さすがに、反原発と医療技術を一緒にするほどではないと思うのですが。
他には、病床につく坂本龍一に・・・
「ショックですが、回復をお祈りします」
「 完治して下さいね」
「 ご自愛ください」
「なんてこった…ぜひ完全復活を!」
・・・などの言葉が多数。
咽頭がん
咽頭がんには、「上咽頭がん」、「中咽頭がん」、「下咽頭がん」があります。
坂本龍一が患った中咽頭がんは、扁桃腺や舌のつけ根の部分がある場所です。「扁桃腺肥大」と間違えられることもあるようです。また、中咽頭がんには「悪性リンパ腫」もよくあるようです。
中咽頭がんや下咽頭がんには、「食道がん」との重複がんが多いのも特徴のようです。
原因としては、アルコールやたばこなどがあげられます。
中咽頭がんは、喉の痛みや、物を飲み込むときの痛み(嚥下痛)、喉が腫れたように感じるなどの他に、喉のリンパ節が腫れるなどの症状もあるようです。
初期の治療では、「放射線治療」が効果的のようです。がんが小さければ手術での切除もあるようです。また、症状が進行していた場合は手術治療になりますが、切除部分や大きさによっては嚥下機能障害などになる場合があるようです。
坂本龍一(さかもと・りゅういち)
1952年1月17日生まれ。62歳。ミュージシャン、作曲家、編曲家、音楽プロデューサー、ピアニスト、キーボーディスト。
1978年2月、細野晴臣、高橋幸宏と「イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)」を結成しました。また、同年10月には初のソロアルバム「千のナイフ」をリリース。
1983年、映画「戦場のメリークリスマス」の音楽を手がけ、英国アカデミー賞作曲賞受賞。
1988年に音楽を手がけた映画「ラストエンペラー」では、米アカデミー賞作曲賞(日本人として初)、英国アカデミー賞、ロサンジェルス映画批評家協会賞、ゴールデングローブ賞、グラミー賞を受賞し、「世界の坂本」として認められることになりました。
また、数々の映画音楽やテレビなどのサウンドトラック、アルバムなどを手がけています。
2009年には、芸術家としての功績が認められフランス政府から芸術文化勲章「オフィシエ」を授与されました。
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